山形名産といえば「晩菊」山形から県外にお国自慢の手土産として、またご贈答品としてお土産を持っていくときはこの「晩菊」と「のし梅」でした。「晩菊」は十種にのぼる山形の代表的な山菜と野菜(大根、きゅうり、青菜せいさい、なす、みょうが、菊、わらびなど)を刻んで漬込み、1年から2年の歳月をかけて仕上げた漬物です。時の技と伝承の知恵が渾然一体となった、その奥深い味わいは他の追随を許しません。晩菊の作り込みは、春の山菜から晩秋の菊花まで一年がかりで、旬のものを素材別に塩蔵していくところから始まります。塩は、幾種類もの塩の中からその野菜にあったもの選び、素材ごとに加減しなければなりません。一年後、納得できる熟成をみた素材をあわせて梅酢を用いた独自の本漬けにします。長期熟成漬物のひとつの到達点を示す晩菊が生まれます。あたたかいご飯に、お茶漬けに、また酒の肴に、まさに晩菊ありきです。(原材料の一部に小麦・大豆を使っています)